長屋通路を囲むように住棟を配置しコートを設けた。住棟は周辺環境の密度を引き継ぎ、各住戸の独立性を確保するように分棟形式を採用する。各所で雁行型の平面をつくることにより、ドライエリアを確保すること、敷地を隅々まで使い切ることを両立する。大開口は、ドライエリアとその上空に面するように配置し、限られた敷地内に程よい距離感を確保することを目指した。一方で小さな窓は、他住戸や隣家と直接向き合わないように、適宜設けている。各戸のサッシュを色、素材、形式を自由とし、玄関ドアも要望に合わせて個別に設計し、建物の外観に多様性を持たせた。
外壁コンクリート打放し面はスケール感を抑えるため、鋸目地を用いた300mm刻みの割付けとしている。
This is a corporative house project in Tokyo. The volumes face
each other across lanes and a court yard is put in the center of
them. By using flying geese pattern planning, we try to use
whole parts of site area efficiently and get some areaways.