大和町団地建替計画は、神奈川県住宅供給公社が最初に竣工させた団地の建替計画である。提案の骨子はふたつ。
ひとつめは、間口が広く奥行きの浅い、キッチン水廻りコアと居住部で構成される住居プラン。片廊下、片バルコニーの形式をもつが、バルコニー側は高さ1,800mmの引違サッシの連窓、廊下側は高さ1,800mmの自立壁の上にハイサイドサッシの連窓。両方の窓を開けると、廊下をある人からプライバシーを守りながら風が抜ける。ローコストでありながら合理を求めた平断面を目指した。
ふたつめは、明確なコモンスペースの確保。県公社賃貸として、民間マンションとは異なる共同体を特徴づける共用部を用意するために、住戸を敷地形状に合わせながら、円環状に配置し、誰でも自由に利用できる中庭を設けた。さらにこの中庭に面して、キッチンと多目的トイレを備えた集会室と防災備蓄庫を用意し、居住者だけでなく、地域のコモンスペースとして計画した。
また、この建替え計画と並行して、すでに現代の住宅性能にはそぐわなくなっている県公社の標準仕様の見直しを検討し、給湯器、ビルトインガスコンロ、冷暖房設備、収納、カメラ付インターフォン、宅配ボックス、などの備品要素に加え、厚突きフローリング、外断熱、ベアガラスの採用などの室内外の仕様に関してひとつひとつ協議し決定した。
This is a rebuild multi-regidential project in Yokohama.
We have two main issues for this project.
First, each lots have a wide frontage and easy to make a
natural wind ventilation system with windows.
Second, we put a public court yard which is avaiable for local
residents as well is in the center of the site. We try to make a
new multi-residential community by these kind of common
spaces.
集